報告者: デレジェ・ギルマ
DTS プロジェクトマネージャー/教師
エチオピア, オロミヤ州
学習用具の寄付をしていただいた皆さま、ありがとうございました!
DTSプロジェクトに参加してきたアカコ村の生徒たちに、普段とは違う教科や技能を教える目的で夏の特別プログラムを開催しました。創設者のひとりである湯本沙友里氏が2か月にわたり来訪し直接子どもたちに関わってくれたという意味でも、今年のプログラムは「特別」でした。7月初旬にエチオピアに到着した湯本氏は、日本の寄付者から提供された様々な教材を届けてくれました。
アート関係をはじめとするそれらの教材は非常に品質が良く、教師も生徒たちもそれらを使って学ぶたびに動機づけられ、愛を感じ、発想が豊かにされました。日本からの教材のおかげで私たちの授業は底上げされました。輝く夢の学校プロジェクトのために寄付し、物資を提供してくださった方々に心からの御礼を申し上げます。
私たちは当初、1年生から6年生までの40人の生徒を受け入れる予定でした。エチオピアの雨期にあたるこの季節には、毎朝学校に子どもたちが歩いてくるというのは難しいのではないかと考えていました。
しかしほどなくして、未就学の子どもたちもこのプログラムに受け入れて欲しいというさらにたくさんの保護者からの要望があったのです。私たちはこの子どもたちを受け入れるかどうか非常に迷いました。といいますのも、この子どもたちもまた地域の大切な子どもたちですから、断りたくない一方で、予算のことを考えると40人の受け入れが限界だという現実があったからです。
幼稚園児から小学6年生まで、110名の生徒を受け入れ。
私たちは話し合いを重ね、予算の不足を承知で追加の教師をひとり雇用して幼稚園児を受け入れる決断をしました。地域の必要が非常に大きいことを考え、私たちは小学生の子どもたちも追加で受け入れることにしたのです。
結果的に夏の特別プログラムに受け入れた生徒は110人にまで上りました。私たちは敷地を有効利用するために、学年別に3つの区画に分けました。Aセクションでは30人の4~6年生、Bセクションでは約40人の1~3年生、そしてCセクションでは約40人の幼稚園児の授業を行いました。
多くの生徒たちが能力を開花させていく様子を目の当たりにしました。
私たちは授業の中で生徒たちの学科習得だけでなく、思考能力や芸術感覚も養われるように工夫し、夏の間に多くの生徒たちが能力を開花させていく様子を見ることができました。特に芸術クラスでは何人かの生徒たちが自らの隠れた才能に気付いていくのを目の当たりにすることができました。多くの生徒たちは公立校が休みの期間に過ごすべき場所として理想的な環境で過ごすことが出来、保護者たちはこのような教育機会が与えられたことに感謝していました。
想像以上の参加者が与えられ、喜びに満ちた素晴らしい機会でしたが、幾人かの生徒たちに教師たちが手を焼くこともありました。それでもすべての教師やスタッフたちは生徒たち最高の教育を提供するために最善を尽くしました。
私たちのプログラムは他の地域で提供されているものとは以下の点で際だっていました。
映画会
3週間に一度、すべての学級でムービータイム(映画会)を開催しました。夏期学校の期間に子どもたちが楽しむことはとても大切です。学期中に十分勉学に集中するためには、夏休みの間に気持ちが解放されるような楽しみの時間を過ごす必要があるのです。映画は事前に教師たちによって選ばれ、面白いだけでなく有益な学びが含まれるような作品が上映されました。
教師も一緒に映画を見て、必要ならば生徒たちに映画の意味を説明したりもしました。
親たちへの教育
生徒たちの健康や将来を含むあらゆる側面で包括的な影響力を持つのは彼らの保護者ですから、私たちは地域の親たちへの啓発の機会も同時に用意しました。アカコ村の親たちの子育てにはいくつかの課題がありました。
知識の不足から来ている問題も、文化的な背景を持つ問題もありましたから、私たちは児童たちの母親に対して、栄養学、保健衛生、家族計画などについて学べる教室をプロジェクトの一部として保護者たちのために準備しました。親たちがよく理解できるように参加型の学習によって行われたため、親たちは健康を守り、子どもたちの将来の幸福に資するような知識を得ることができました。
家族計画について、伝統的だけれど科学的には間違っているような考え方ややり方を修正する決意をした母親もいましたし、多くの母親たちはこのような教室が有益だと、アカコ村の他の親たちにも推薦してくれていました。
以上のように、できる限り多くの子どもたちを利するために最大限の努力で奉仕した結果、目に見えるような変化が地域にもたらされました。神の御心と、私たちの知恵と、皆様からの支援が続く限り、私たちは地域に奉仕し続けていきたいと願っています。
神と人々のために力の限り奉仕するこのような機会を可能にしてくださった寄付者・支援者の皆様に改めて最大限の感謝の意をお伝えしたいと思います。日本の皆様にも、是非アカコ村を訪問・視察し、この働きによってもたらされている地域の変化を直接、目撃していただけましたら幸いです。
支援をもってご協力くださる方は以下のいずれかの方法でご送金ください。支援金は活動に関わる経費に充てられます。
活動の報告はこのウェブサイトまたはニュースレターにて随時お知らせいたします。
ニュースレターの郵送をご希望の方は、お問合せフォームよりご連絡ください。
■ 口座番号:00830-9-137685
■ 名義:湯本沙友里
■他銀行等から
店名:〇八九店(ゼロハチキュウ) 当座 0137685
Currency | USD | EUR | |
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Intermediary Bank BIC (SWIFT Code) |
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Beneficiary Bank | Japan Post Bank | ||
Branch | Head Office | ||
Beneficiary Bank Address | 3-1, Otemachi 2-chome, Chiyoda-ku, Tokyo 100-8793, Japan | ||
Beneficiary Bank BIC (SWIFT Code) |
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Beneficiary Bank CHIPS UID | 427593 | ー | |
Payee Account Number |
00830-9-137685 |
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Payee Address | 1-1-21 Chiyoda Nakaku, Nagoya-city, Aichi 460-0012, Japan | ||
Payee Telephone Number | 050-5375-9302 |