アフリカのエチオピアで、ストリートチルドレンを生み出さないための取組みや、売春をせざるを得ない女性たちの自立支援をしています。
エチオピアの特産物や伝統品などを使ったアクセサリーやオーガニックコットンの手織りストールを現地で生産し、雇用を生み出し、日本での販売による利益により、支援を充実させています。
さまざまな団体や企業とパートナーシップを組みながら、人にも環境にも優しい商品の開発や販売にも取組んでいます。
志ある日本人とエチオピアの香りが出会う「癒しの港」をつくる
生まれてよかったと思えるような使命に出会える「旅立ちの港」をつくる
エチオピアと日本が相互に理解・協力しあう関係づくり
人と人と文化と文化を繋ぐ、祝福の空間(居場所)づくり
1984年のエチオピア大飢饉の際、代表の神田英輔氏(日本国際飢餓対策機構・当時)が食料援助に関わってから今も現地団体と協力して活動しているNGO「声なき者の友」の輪(FVI)(2010年設立)のボランティアスタッフとして活動していた私は、2013年に初めてエチオピアを訪れました(神田英輔氏のそのときの活動は後に絵本『ゴンダールのやさしい光』として出版されました)。近年めざましい経済発展をしているエチオピアですが、貧困層の少年少女たちはその恩恵に預かることができず、貧困のサイクルに閉じ込められています。
初めて訪れたエチオピアで、私はストリートチルドレンや売春する少女たちを支援する現地団体の活動に参加しました。路上生活する少年や売春で生計を立てる少女たちが健全な生活基盤と教育を提供され、大学に進学し、手に職をつけて就職していく姿を見るのは感動的でした。
一方で、支援を受けたにもかかわらず元の路上生活に戻る人々が多いこと、現地団体は海外の資金に頼り切っているため活動が安定しづらく、海外の団体に気に入られるような活動に偏りやすいこと、少年少女たちが「受益者のリストから外れないように」と支援団体スタッフの目を気にしながら生活していることなど、途上国における人道支援活動のマイナス面にも気づかされました。
このような現状を知った小さな個人として、私はこれからのエチオピアと日本の相互協力の新しい在り方を創っていきたいと考えるようになりました。ストリートチルドレンや売春女性たちを「救済する」働きは日本の支援団体からは見栄えがしますし、資金援助も受けやすいでしょう。しかし、そういった状況に陥る前に、そうなることを防止するような働きがもっと重要です。エチオピアには自らが困難の中にあったからこそその重要性に気づき、「自分の国を良くしていきたい」と願う人々が数多くいます。現地で出会ったそのような仲間と志を共有し、一緒に考え協力しながら取り組みを進めていくために、むすびめワークスを設立するに至りました。この活動を通して、路上生活や売春に行き着くエチオピアの少年少女がひとりでも減ることを願っています。
むすびめワークス代表
湯本沙友里
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