これまでエチオピアで取り組んできた活動報告です。
パートナー幼稚園・小学校 :Destiny Academy Addis
代表:Hareg Geresu
Destiny Academy の特徴
エチオピアでは絵画道具が輸入物しかなく日本よりも高価なため、公立や一般的な私立学校では買いが授業の頻度が多くありません(全くできない場合もあります)。道具の使い方や表現の仕方を教えることで子どもたちの創造性をはぐくみ、モノづくりの楽しさを知る機会に貢献できたらと願っています。
また、30年以上に渡りエチオピアの自立支援に取り組んでおられる北海道登別市の市民団体「世界食料デー登別大会実行委員会」は、10月の世界食料デーの時期に合わせて、市内で児童画展を開催しています。
エチオピアのこどもたちが描いた児童画を現地から送ってもらったり、むすびめワークス代表の湯本が現地渡航中は絵画授業の時間を設けて道具の使い方や絵の描き方の指導を行ってきました。
この児童画展を行うことで世界食料デー登別大会の普及啓発と国際協力への相互理解に取り組んでいます。
2021年1月~期間限定で開始したフリースクールの運営を2022年以降も延長して実施することにしました。
2021年コロナ期の限定支援の内容
渡航の見通しが立たない中、できる方法でエチオピアとの協力関係を継続2013年にストリートチルドレンの保護活動からスタートしたエチオピアでの活動ですが、子どもたちの置かれた状況を根本的に解決するには、養育者の経済的・精神的自立が不可欠であることに行きつき、地元産業の拡大と就業人材育成に貢献する、接客サービス業人材の育成の事業を始めるに至りました。
しかし、コロナウイルスや社会情勢の影響を考慮し渡航を見合わせ必要があっため2021年は計画を変更し、エチオピアの同志たちと以下の2つの取組みを行いました。
①通学日数が減ってしまった子どもたちが勉強を継続できる居場所づくり
②仕事ができずにいるシングルマザーの仕事づくりサポート
現地メンバーは学生の頃から本業と掛け持ちで、ストリートチルドレン救援や田舎に住む少女の健康ケアなどの社会貢献活動に取り組んでいます。
【メンバー概略】
エチオピア/2名 Tesfaye(写真左)、Dereje(右)
日本/1名 湯本
【ミッションとビジョン】
普段通っている学校の授業が通常に戻るまで、この地域に住む子どもたちが勉強の意欲を失ったりドロップアウトしてしまったりしないようサポートする。英語を教えることで、広
く国際的な視野をもって未来を描けるようにする。
【報告】
ー活動地の状況ー
活動地のアカコ村は、首都アジスアベバ市内ながらも、中心地から離れた山の中の不便な環境にあります。物や土地の価格が上がり住む場所を見つけるのが難しくなった人々が、安く家を借りられるアカコ村に移り住んできているそうです。しかし、そのような家庭の子どもたちは、自分の部族の言語で授業を行っている学校が近くにないため、バスで片道1時間以上かけて通学しなければなりません。バス代と家計を補うために放課後に仕事をして帰宅する子も少なくありません。コロナの影響を心配した家族は通学を控えさせ、家事や他の仕事を手伝わせるなど、勉強することから遠のいてしまう子たちも出てきていました。
私たちはその地域に住む方々とコミュニケーションをとって理解を得ながら、廃墟となっていた建物を借りて整備をし、備品を揃えて補習学校を開始しました。
平日15時から17時まで解放し、ボランティア教師が英語を中心とした勉強を教えて、約6か月間で、14歳~16歳の約20名の生徒たちが通学してくるようになりました。
フライトポテト・オニオン販売の路上店舗の立上支援
(女性1名)
2021年1月-9月
社会的に弱い立場にあった人が、コロナの影響によって更に困難な状況に追いやられてしまっています。今回私たちが関わることに決めた女性は子どもがいながらも夫を亡くしてしまい、仕事を得ることも難しくHIVも抱えています。他に頼れる人がいないために厳しい生活状況にある女性の状況を聞き、私たちは「仕事づくり」を通して、彼女の経済的自立の一歩をサポートすることにしました。
【報告】
政府が提示する生活困窮者名簿をもとに家庭訪問を繰り返し、手助けが必要な方を決定。
玉ねぎとジャガイモの調理器具と揚物用機材、電気を挽くためのワイヤーなどを購入して設備を整えて、家の前でフライドポテトの販売をスタートしたところ、収益を上げることができた。
コロナ期限定支援活動の詳細は、ニュースレター「むすびめ通信」からもご覧いただけます。