DTSレポート「夏休み学級 2022年7~8月」

夏休み学級の取組み

2022年7~8月

エチオピアでは6月から8月までが学期間の休校になります。その間、生徒たちは勉強をしたり映画を観たり、ゲームをしたり両親の仕事を手伝ったり、お金を稼ぐために仕事をしたりしますが、この期間に危険な誘惑も待ち受けています。
私たちはこのような生徒たちのためにBIFU BIRA幼稚園/小学校の校舎を借りて、輝く夢学校の夏期学校のプロジェクトを開始し生徒たちの状況に合わせて英語と数学を教えることにしました。

  • 学校の授業よりも実践的に学ぶことができるため、生徒たちは学校の勉強の足りない部分を補うことができます。
  • 次の学期が始まるまでの2ヶ月間、生徒たちは学びを継続することができます。
  • 生徒たちは勉強を続けることで賭け事などの危険な誘惑を避けられます。
  • 社会による搾取から生徒達を守ることができます。
  • 両親は休み期間中も子ども達が勉強していることで安心します。

対象となるグループ

2年生から8年生(中学2年生)がこのプロジェクトの対象者です。8歳から13歳までの20名の生徒たちがこのサマースクールの直接的な受益者になります。

目標
-次に掲げる5つの目標を掲げました-

  • 学業と知力の発達。
  • 危険な誘惑を避けること。
  • 安全な学習環境の提供。
  • 生徒同士の健全な人間関係の構築。
  • 共働きの両親や貧困家庭を助ける。

乗り越えるべき困難

この地域の両親の多くは教育の重要性を理解しておらず、子どもを学校にやらず家の手伝いをさせたほうが良いと考えています。子ども達もまた勉強よりもお金を稼ぎたいと望んでいます。次の学期の教材購入のために夏休み期間中に働かざるを得ない子ども達もいます。また、エチオピアではこの期間は雨期に当たり天候が不安定なことや、予算の都合上、20名のクラスに対して配置できる教師は1人しかいないことも困難な要素です。

2カ月間のサマースクールの報告

過去2か月間、アカコ村の子ども達にサマースクールを開催しました。 幼稚園生から13歳までの子ども達を対象とし、当初20名を予定していましたが、結果的に常時23名の生徒たちが授業に参加することになりました。

以下の3つの教科について授業を行いました。

1.英語

サマースクールでは単に授業を受けるだけでなく実践的に学べるように工夫したため、生徒たちの多くは英語の授業を楽しんでくれました。ヒアリング、スピーキング、読み書きについて学び、新しい単語や慣用句の習得にも重点を置きました。

2.数学

数学のクラスではシンプルで興味がもてるような教材を用いて四則演算などのスキルに集中しました。実践的で日常生活にも応用できるような計算練習の結果、生徒たちの計算力は向上し、生活に役立つと同時に後期の授業の良い備えにもなりました。

3. アート

生徒たちは水彩画と油絵の両方を楽しみました。最初はシンプルな線や図形のスケッチから始まり、徐々に複雑なモチーフに進んでいきました。生徒たちの画力は向上し、何人かの生徒たちは卓越した芸術的な才能を開花させていました。

とても有意義な2ヶ月間のプログラムを通じて、生徒たちは多くの恩恵を受け、保護者の多くから感謝の言葉をいただきました。生徒たちが二学期の前に休憩し、使用した建物のメンテナンス(塗装、清掃)のためプロジェクトは2022年9月2日に一旦休止しました。温かいご支援に感謝します!

報告者 デレジェ・ギルマ
DTS プロジェクト責任者/教師
エチオピア、オロミア出身